高校・大学スポーツ留学・トレーナー留学を目指す学生の、基礎英語からTOEFL対策、入部交渉、帰国生入試・就職までをサポート。お問い合わせはこちら

高校野球留学

カナダ高校野球留学 康貴さん(卒業後)

「カナダ高校留学を終えて」

中学2年の頃から「高校から海外でプレーする」と決意していた康貴さん。その強い気持ちは、カナダ滞在中も劣ることなく、現地校で卒業までたどり着いた学生。しかし留学中は野球の技術面で伸び悩みを感じ、幾度と壁にぶつかった苦労人。遠く離れた家族や、後輩の日本人留学生からパワーをもらい、なんとか勝ち取った卒業の称号。高校留学の経験を活かし、今年からアメリカの大学へ挑戦!

人とのつながりを教えてくれたカナダ留学

カナダでの野球留学を振り返ると、人とのつながりというものを知った3年間だったと思います。野球を通じて多くの人と出会うことができました。また、日本にいる時は何気なく会っていた友達と会えなくなり、電話やメールでコンタクトをとって何とか話すという状況になって、当たり前のように思っていた友達との関係も、大切なつながりなのだと感じるようになりました。自分にとっては、英語の習得よりも大きなことだったと思っています。

野球と勉強の両立には友達や仲間の存在が大きい

言葉はとにかく話せば覚えるので、友達をたくさん作ることが大事です。僕は野球をしていたから、スムーズに友達作りができました。1年目は会話の内容を理解できるようになりたくて、できる限り友達と一緒にいるようにしました。実は僕は、1年生の時に、英語科目を落としてしまったのです。それでもきちんと卒業できたので、焦る必要はありません。2年生になると必須科目があり、絶対に落せないというプレッシャーがありました。英語は会話に困らないくらい上達しましたが、勉強そのものは難しかったと感じています。

常に野球を優先してきたということも、勉強で苦労した一つの理由だったと思います。たとえば、宿題が残っていても、そのために練習を切り上げて帰るようなことはしませんでした。夜の練習もしっかりとして、その翌朝に学校に行ってから宿題を仕上げていました。野球の時間を削って勉強をしていたら、普通の留学になってしまいます。自分は野球をするために留学をしたのだから、その目標を失ってしまっては意味がありません。そのためには工夫が必要で、勉強は最低限のことをこなし、後は常に野球を優先していました。また、野球と英語のモチベーションアップに大きな影響を与えたのが、Taiseiという後輩の存在。入って来てすぐにメンバー入りした彼を見て、火がついたのです。Taiseiの存在が、自分を成長させてくれたと言っても良いでしょう。

ケガで折れた心を取り戻した父の言葉

毎日が新鮮で充実していましたが、2年生の時に、肩と腰を痛めるケガをした時期は、1番つらかったです。チャンピオンシップでは、代走でしか試合に出ることができず、悔しい思いをしました。そんな状況に心が折れそうになり、日本にいる父に相談しました。すると父は「何のために行っているのか。ケガは一時のこと。たかが数か月で、10年以上の経験を棒に振るのか」と。喝を入れられたおかげで、気持ちが復活。相談して良かったなと思いました。

逆に嬉しかったのは、リーグ8位から逆転してチャンピオンシップに出られたこと。また、最後にRyoのチームと対戦して勝ったこと。自分にとってはRyoに勝ったという思いになりました。Ryoは、同じ時期にカナダ留学をスタートさせた同級生で、出身地も同じです。時々会って遊ぶ仲間でもあり、野球においては切磋琢磨してきた仲間。「あいつがやっていたら、自分もやらないといけない」という気持ちにさせてくれる存在、ライバルであり大切な仲間です。

カナダ高校野球留学を目指す選手へ

英語ができなくてもなんとかなります!僕の性格がそうなのかもしれませんが、とにかく焦らないことが大事。会話をしていく上で、いろいろな言葉を覚えていけばいいのです。でも、日本人のシャイな性格は少し変えてみたほうがいいかもしれません。振り切ってガンガン積極的に行くようにしたほうがいい。しゃべりすぎるくらいで、ちょうどいいです。野球面では、日本人の野球レベルは高いと思うので、心配はしなくていいと思います。ただ、木のバットは、最初のうち全然飛ばないと感じるかも。僕は2年生まであまり飛ばなかったのですが、自主的に行なったトレーニングで力をつけて飛ぶようになりました。こうしたオフシーズンの時間をうまく使って、身体を鍛えることも大事です。また、カナダでの留学生活では、自分の経験からすると「調子に乗ってあまりハメは外さないように」と言いたいです(笑)。カナダに渡った時、自由で何でもできると思いました。でも、そうではありません。自由の意味をはき違えないようにすることが大事です。

強いチームをつくってワールドシリーズを目指す

現在は、アメリカのミズーリ州にある四年制大学に通っています。高校時の活躍が認められて進学できたということもあり、この4年間でチームをどれだけ強くできるかというのが課題です。今のチーム状態は、まとまりはあるけれど、戦力としては弱いので。強いチームをつくって、4年生の6月にワールドシリーズの出場が目標です!自分がチームの中心選手としてどれだけ貢献できるのかというのもミッションだと考えています。そして、卒業後のまだ先の話ですが、いずれは日本に帰って、英語と野球両方に関わる仕事ができたらいいですね。


康貴さん
カナダBC州アボツフォード Yale Secondary 高校
アメリカ ミズーリ州 Hannibal LaGrange大学

関連記事